Kさんの住宅から事務所に戻ったのは夜11時をまわていた
どんなに遅くても良いので電話ほしい という伝言メモがあった
己れの設計でつくった住宅に入居されてからも長いお付き合いが続いている Mさん からだ
Mさんの住宅に何がおこったのか と 時計の針を見ながらも電話をする
良い建築物件を見つけたので買うことにした その場所で新しい形の仕事を始めたいので見てほしい と 元気な声が時が午前様になるまでも続く
まだなんとか杖を使わないで歩いていますよ
と云われるMさんから長年いただいてきているものは この 自らの人生を積極的に歩もうとされているMさんの衰えることのない仕事への情熱 なのだ と改めて思う
Mさん と ウィリー沖山さんのディナーショー と スマイリー・オハラさん を御覧ください
この日 完成間もないKさんの住宅で要是正個所の確認と打ち合わせをおこなう
2年間を要したKさんの住宅設計その工事監理の間 幾度となく打ち合わせのために訪れたKさんの御実家である Ii さん夫妻の住宅での そこに集まったKさんとその奥方 その小さな2世
そして Ii さん夫妻の幸せそうな暖かい家庭の 姿から 会話から 家族とは 家庭という人間の巣の姿とはこうありたいといつも考える己れの住宅設計の姿に大きな刺激を与えていただいた2年間であった

Kさんは Ii さん夫妻の御子息である
この日はまた その場所が新築ほやほやのKさんの住宅での打ち合わせではあるが Ii さん夫妻のための新しく始まる住宅設計の打ち合わせを Ii さん夫妻とおこなう日でもあった
この度の Ii さん夫妻のための住宅設計はどんなコンセプトになるのか
御子息も立派に巣立った今 これから造り始める Ii さん夫妻のための 巣 は 贅沢の必要は無いが 御2人のための 小さくても本物で かっちりと出来上がっている 珠玉のような住宅 にしたい という己れの提案は Ii さん夫妻の全面的な賛同を得る
そして ゆったりとはいることのできる Ii さんの大好きな庭付きの快適な お風呂 だ
私が こんな浴室を設計した 本当の理由とは を御覧下さい
人生を自由に生きるのだと決めて歩んできた己れにとって 幸いなことに 己れの人生における貴重な財産となる多くの教えは 私に住まい造りを依頼された300余人にもなる 素晴らしい方々 に出会えたことにあった
1年間から2年間にも及ぶそれぞれの方々との住まいの設計から完成までの濃い交わりの中から 学ぶべきその方の人間性に触れることが出来たのは 人間同志の信頼関係の賜物である ということに尽きると思う
大勢の人生の師の方々のおかげで今日の己れがあることに思いを致さなければならない と強く思う
住宅設計―鳥はその生き方にふさわしい巣をつくる 人間は?もご覧下さい
住宅設計事務所木村俊介建築設計事務所のホームページをご覧下さい
コメント