己れが住宅設計事務所木村俊介建築設計事務所を東京目黒自由ヶ丘(八雲)に開設して48年になる
建築家としての歩みも48年ということになる

この休日 今年来た道をふりかえりながらもの想いにふけっていて 月刊 「建築ジャーナル」 誌2015年9月号に「事務所はわれらの夢のゆりかごだ 気になるあの人の仕事場をたずねて」と題した 「仕事場」 連載ページ第9回として  己れ自身と己れの住宅設計事務所が紹介されたことを思い返す

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15項目のアンケートに対する回答文と共に己れの事務所の室内空間をえがくイラストでつくられたページである

あらためてページを開いて見ると 住宅設計事務所48年の歩みを総括した 己れの事務所と己れ自身の姿を見るようで複雑な気持ちになる


「建築ジャーナル」誌は1978年創刊した己れの事務所開設と とき 同じくするような歴史ある月刊誌である その誌名があらわしているように市民の目線で時代の建築に関する問題を取り上げ論評している このところ「新国立競技場」あるいは「家とお金の話」など 市民の関心に焦点をあてた特集を組んでいるようだ

かってモダンリビング誌№.39号(1985年)に 中原洋氏の「あの人と話したい」と題した建築家シリーズ11回目の 木村俊介 への6ページのインタビュー記事が掲載されたのを想い起す

インタビューに答える己れの主張を紹介して中原氏はこんなように書いていた
 

木村の主張は

現代の住宅建築が造型としての建築 彫刻のような形ばかりを追う建築を志向する風潮を憂える

住宅を設計する場合 大切なのは「機能」であり「生活の器」と考えること また「人間が住む巣」であることを忘れてはいけない

とはいえ建築の美しさを否定するものではない「美しさは当然のこと」と考えるコンセプトが根底に厳然としてあるからこそ 住としての機能をいうのだ

だから「住む機能をを追求する時 経験がないといい住宅はつくれない」

「住宅建築に作家の名前はいらない」

「誰が建てたのか分からないが堂々とした美しい建物が日本にもあるではないか」

あれから30年 己れと己れの住宅建築設計事務所は住宅設計修行の道を 横にそれることなくまっすぐに歩んできていると自信を持って云えるだろうか


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