「ここは3ミリ狂ってる」などと 現場で次から次へと指摘する 方 におめにかかることがある
精度は高い方が良いにきまってるが 現場で大工職がつくってゆく住宅建築の精度は 工業製品のそれとはおのずから違うものだという認識も必要だ
重箱のスミをつついてばかり という性格の 方 もいて その様な 方 が現場を訪れる時はそれなりに大工職も緊張し もちろん監理をする己れもそれなりに緊張する
このようなことが大切な時もあるが 度がすぎて大局を誤ることのないようにすることも重要なことなのではないか と己れは考える時がある
部屋の天井は水平につくるのではなく 中央を周辺に比べてほんの少し釣り上げてつくると見た目に水平に見える ということをご存知でしょうか?
2階建て住宅の2階の屋根は 1階の屋根に比べて その勾配(こうばい)をわずかに変えて急にすると 住宅建築は より安定して見た目にさらに美しく見える ということをご存知でしょうか?
階段の踏み板は手前にほんの少し勾配をつけると昇りやすい ということをご存知でしょうか?
いずれも下手をすると「寸法が狂っている」 といわれかねないことなのだが 住宅の建築現場ではわざわざ寸法を狂わせることが肝心なことになる場合もあるのだ
住宅設計事務所木村俊介建築設計事務所のホームページもごらん下さい
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