RIMG0003 30年ほど以前に 己れの設計監理により建てた大型木造住宅のスケルトンリフォーム(リノベーション)設計がようやく終わった
 ―と云っても建築会社に依頼する見積り用の設計図が出来たということで 設計は工事が完成するまでまだまだ続く

 建築主Kさん宅で Y工務店の社長Tさんに設計図一式を渡し図面説明をおこなう

 そして現場―このリフォーム工事現場は建築主Kさんの住まいである―での ゲンセツ(現場説明の業界用語です ちなみに竣工時の建築主へのいろいろな機器の取り扱い説明は トリセツ と云います)をおこなう

2時間にもわたっての今回のリフォーム工事概要説明だが 建築主Kさんにも同席してもらう

 図面からはなかなか読み取れない部分 どうしてそのような設計になったのか という建築主の希望 考え などを施工者に少しでも理解してもらう目的でおこなう 己れの事務所のリフォーム(リノベーション)住宅設計監理には欠かすことの出来ない毎回の行事である

 そしてY工務店とその協力者である 大工工事 給排水設備工事 電気設備工事 建具工事 ガス設備工事 などの職種の職方への専門的な ゲンセツ もそれぞれの職方が設計図の内容を頭の中に入れた数日後に もう一度 己れが現場でおこなうことになる

 この住宅スケルトンリフォーム(リノベーション)では木造住宅耐震補強設計もおこなった

 木造住宅の耐震補強には 耐震構造壁の 配置のバランス と木材の継手及び仕口金物の仕様と取付方法 が非常に重要となる

 1981年(昭和56年)に建築基準法が大きく改正され 木造住宅の耐震構造壁の壁の量とその耐力に関する具体的な仕様が規定された

 その後阪神淡路大震災において多くの木造住宅に被害がみられたことを踏まえて 2000年(平成12年)には 建築基準法の更なる改正により 木造耐震構造壁の釣合いよく配置する具体的な仕様 そして継手金物の具体的な仕様が明確に定められた

 そのような理由で 1981年(昭和56年)以前だけではなく 2000年(平成12年)以前に建てられた木造住宅の耐震構造にも入念な再チェックが必要なのだ

 ―詳しくは 建築家木村俊介のホームページ にて 耐震補強をおこなう住宅スケルトンリフォーム設計 を御覧下さい―




次回ーその2-は このKさんの住宅におこなわれる耐震補強設計の具体的な内容について御覧頂く予定です






RIMG0005木村俊介建築設計事務所のファサード

 初夏のみずみずしい緑の中に小さなバラの花が綺麗です
 写真を拡大して御覧になって下さい

 4月に 事務所案内 の置場を作りました




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